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第71話 襲いかかる不安と孤独

Penulis: Aica
last update Tanggal publikasi: 2026-06-05 00:01:48

それから海外撮影はまだまだ続いて行った。

綾乃やモデル仲間から小さな嫌がらせはあったものの、特に目立った大きな事件になるほどのことはなかった。

そしてAKIさんとは、特にあれから距離を縮めることもなく、かといって、一弥さんとは、前よりもっと気まずい空気が流れ、明らかに距離を感じるほどになっていた。

だけど、仕事のパートナーとして、必要最低限の仕事上の言葉を交わすことをしていた私たちは、ある意味今の関係としては特に不自然なことでもなかった。

ただいきなり私との距離を置き始めた一弥さんが、少なからず気になってしまうこと。

なんだかんだ言って、彼とつかず離れずの元夫婦であることで生まれる独特の慣れた空気感や距離感に、無意識で私は心のどこかで安心していた。

だけど、それを彼がどう接してこれば、どう変われば、私は今の違和感が拭えるかもまだわからないでいた。

そして、それらは、最後の撮影が終わるまで、もう何も変わらないと、そう思っていた。

──けれど。

事件は、ふとした時に起きた。

その日は、いつもとは違う人里離れた簡素な山奥での撮影だった。

その撮影は全員参加でもあり人数もスタッフも大人数で、
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